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信州・上田の老舗「飯島商店」。伝統銘菓「みすゞ飴」を未来に伝える物語

信州・上田の老舗がつくり続ける、伝統銘菓「みすゞ飴」

長野県上田市。
千曲川が流れ、美ヶ原と菅平、左右に二つの高原がある自然豊かなまちで、戦国武将・真田氏ゆかりの地としても知られています。

東京駅から北陸新幹線でおよそ90分と都心からのアクセスも良く、ぶらりと出かける旅にちょうどよい場所です。
タイムスリップしたかのようなレトロな街並みが残り、インバウンドや若者からも注目される旅先です。

上田を訪れると各所で目にするのが、伝統銘菓の「みすゞ飴(みすずあめ)」。
果実の風味をそのままに、昔ながらの製法でつくられるゼリーキャンディです。

この「みすゞ飴」を製造するのが、上田駅からほど近い株式会社飯島商店です。
本店「みすゞ飴本舗」は大正13年に建てられた木造3階建ての洋館づくりで、国の登録有形文化財に指定されています。
優雅で壮麗な佇まいが歴史を物語り、訪れる人々を丁寧にもてなします。

ロシアン佐藤、長野県上田市の飯島商店上田本店でお買い物

本店は工場直結の直売店でもあり、できたての「みすゞ飴」を買える場所です。
上田を訪れる人の多くがこの場所に立ち寄り、上田土産「みすゞ飴」を買って帰ります。

長野県上田市「飯島商店」上田本店の内観

飯島商店の創業は200年以上前の江戸時代。「手づくり」「国産果実」「無添加」という言葉が頻繁に使われるようになるずっと前から、飯島商店では当たり前のようにこうした商品づくりが続けられてきました。

ご縁あって飯島商店さんとのコラボレーションが実現したOTEMOTO。
200年の歴史と飯島商店に受け継がれる商品づくりの誠意を、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

200年にわたる歴史を大切に受け継いできた飯島商店

飯島商店のはじまりは、上田城の城下町・柳町で穀物商を営んでいた「油屋」。
明治21年に上田に鉄道が開通すると、四代目当主の才治氏は「これからは鉄道の時代になる」と見越し、店を上田駅前へ移します。

五代目の新三郎氏(現・飯島社長の曽祖父)は、洪水で売り物にならなくなった冠水米を使用して水飴を製造。
この水飴を、創業間もない森永製菓に納め、創業者・森永太一郎氏とともにリヤカーで売り歩いたという逸話が残っています。

200年にわたる歴史を大切に受け継いできた飯島商店。左に水飴を煮詰める蒸気釜が7基、右に製造した水飴を詰める樽が積まれています

左に水飴を煮詰める蒸気釜が7基、右に製造した水飴を詰める樽が積まれています

その後、水飴を主原料とするミルクキャラメルが大ヒット。
飯島商店も大きく成長し、これが個人商店「油屋」から会社組織「飯島商店」への転換点となりました。

五代目当主・新三郎氏は、水飴の成功では満足しませんでした。
「時を越えてお客様に愛される製品は、信州ならではのものでなくてはならない」と、地元の果物・水飴・寒天を組み合わせたゼリー菓子を製造。これを「みすゞ飴」と名付けました。

大正期のみすゞ飴パッケージデザイン
大正期のみすゞ飴パッケージデザイン

完熟果実の味覚を追求した「みすゞ飴」は発売と同時に爆発的にヒットし、信濃の国を代表する銘菓として全国へ広がっていきました。

その後、飯島商店は大正8年に株式会社化。戦前にはジャムの製造も開始し、「四季のジャム」ブランドは「みすゞ飴」に並ぶ看板商品になりました。

飯島商店ジャムブランド「フレッシュジャム」(昭和中期)

昭和中期、飯島商店ジャムブランド「フレッシュジャム」

飯島商店は時代とともにしなやかに発展し、守るべきものを守り、そのこだわりを現代まで受け継いできました。

 

文化財に息づく老舗の誇り

店舗棟 ー 飯島商店の美学がつまった文化財

飯島商店上田本店。国の登録有形文化財に指定され、上田のランドマークとして静かにその姿を残しています

上田駅前に建つ「みすゞ飴本舗」は、飯島商店の本店であり、工場直売店です。
大正13年に建築された木造3階建ての洋館づくりで、石造り風の外壁は「石目造り」という工法によるものです。

養蚕業でにぎわった上田の中でも、ひときわモダンな建物でした。
国の登録有形文化財に指定され、上田のランドマークとして静かにその姿を残しています。

ロシアン佐藤、飯島商店上田本店で「四季のジャム」を選ぶ

事務棟・作業棟 ー 「蚕都上田」の面影を残す建物

飯島商店の事務棟・作業棟 。「蚕都上田」の面影を残す建物

店舗棟の隣には、かつて蚕(かいこ)の繭を保管していた倉庫「繭倉(まゆぐら)」があります。

最盛期には十棟以上あった繭倉のうち、今も残るのはこの二棟だけです。
飯島商店が建物を引き継ぎ、現在は事務棟・作業棟として活用しています。
蚕都(さんと)・上田の記憶を今に伝える、貴重な建物です。

 

伝統を守りながら、未来へ繋がるものづくり

きらめくみすゞ飴

飯島商店が今も昔も大切にしているのは、「国産果実へのこだわり」と「最高の果実を探し、最高の状態で製品にする」こと。

数々の試作を繰り返してたどり着いたのは、「昔ながらの果物に勝るものはない」という、時を経ても変わらない答えでした。
飯島商店は、今では希少となった“品種改良をしていない古い果物”を守り、次の世代へ受け継ぐ大切な役目を果たしています。

飯島商店の人気商品「四季のジャム」

この美味しさを未来に伝える

みすゞ飴を大切に手にするロシアン佐藤

「みすゞ飴」を食べると、「なつかしい、果実の味がする」と感じます。
OTEMOTOは、そのやさしい美味しさを、これからの時代にも伝えていきたいと思っています。

老舗菓子店とYouTuberのコラボレーションは、少し意外に思えるかもしれません。

けれど、飯島商店とOTEMOTOの「美味しさをまっすぐに届けたい」という気持ちは同じです。

美味しいものを誠実に作り、誠実に伝える。

「みすゞ飴」のやさしい美味しさが、あなたの暮らしの中にそっと居続けますように。

信州・上田の老舗「飯島商店」。伝統銘菓「みすゞ飴」を未来に伝える物語。ロシアン佐藤OTEMOTOプロジェクトとコラボ

飯島商店

公式サイト:https://misuzuame.com/

公式Instagram:@misuzuame_iijimashoten

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