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古くて、新しい。100年つづく信州・上田の果実菓子『みすゞ飴』を、あなたに届けたい

100年を超えて愛される、信州・上田の果実菓子「みすゞ飴」

長野県上田市で100年以上にわたり愛され続ける伝統銘菓「みすゞ飴」。

老舗菓子舗「飯島商店」が昔ながらの製法にこだわり、今もなお職人の手で一粒一粒つくっています。

「みすゞ飴」は国産果実の果汁を寒天で固めた、上田の伝統的なお菓子です。読み方は、みすずあめ。
“むにっ”とした食感は、飴というよりゼリーに近い独特なものです。

長野県で「みすゞ飴」はとても有名。県内ではどこのお土産屋さんでも店頭に並んでいます。

わたしは長野県の出身で、幼い頃から「みすゞ飴」に慣れ親しんできました。
「みすゞ飴」との初めての出会いは父からの贈り物でした。父は生粋の長野県民。”田舎の堅物”風の父が、「長野県の伝統的なお菓子だからね。」と買ってきてくれた「みすゞ飴」の角袋をよく覚えています。
いま思えば、父はきっと幼いわたしに「郷土の味」を教えたかったのだと思います。

多くの方が「なつかしい」と感じる見た目とお味で、「おばあちゃんの家でよく食べた」と反応する方も多いです。

「みすゞ飴」は明治の末に長野県上田市で誕生しました。
「信州」という呼び名が県内外で好まれる長野県は、季節折々に瑞々しい果物が実る場所。
「みすゞ飴」は国産果実の果汁がたっぷり使われていて、果物の風味がそのまま形になったようなゼリーキャンディです。

「食」に敏感な現代人にとって、「みすゞ飴」はむしろ“今っぽさ”が光るスイーツ。
カラフルで素朴な姿はどこか懐かしく、今の時代に“映える”レトロモダンな魅力があります。

ご縁あってOTEMOTOは飯島商店さんをお訪ねし、その職人技と菓子づくりへの誠実さに触れてきました。「みすゞ飴」の魅力を、製造風景とともにご紹介します。

 

完全手づくり。職人の手で一粒一粒つくる、国産果実の無添加お菓子

みすゞ飴は完全手づくり。職人の手で一粒一粒つくる、国産果実の無添加お菓子

「みすゞ飴」は、国産果実の果汁を使用し、果物本来の風味を大切にしてつくられています。

原材料は、「完熟国産果汁」「グラニュー糖」「水飴」「寒天」。人工的な味や香りに頼らず、シンプルで洗練されたこだわりの果実菓子です。
機械による大量生産に舵を切ることなく、工房では今も職人が手を動かし続けています。

手づくりにこだわり続ける背景には、「ほんものの美味しさと安心は、人の手の温もりを通して実現する」という、飯島商店の信念があります。

果実の加工 ー 果物の選定・果汁を絞るところから


「みすゞ飴」づくりは、とれたての果物を加工し、果汁を絞るところから始まります。
加工場に足を踏み入れると、ことことジャムを煮ているときのような、完熟果実が濃縮されたような香りに包まれました。

使用するのは、産地、品種、栽培方法にまでこだわって選び抜かれた果物。
生食用に品種改良されたものではなく、果実本来の個性をしっかり持った品種を選んでいます。

果実が一番美味しく、香り高く、彩り鮮やかなタイミングを見極め、一つ一つ愛情を持って仕込んでいます。
菓子の製造会社が、果物の加工から手掛けるのは珍しいこと。並々ならぬ作り手のこだわりを感じます。

飴練り ー 果汁に寒天を溶かして固める

続いて、果汁に水飴・砂糖・寒天を溶かし、練りこんでいきます。
寒天で固められているのも長野県らしさの一つです。長野県は寒天づくりに最適な高地の気候を持つ土地です。

繊細な天然の色と香りを壊さないよう、煮詰めの作業は職人の手で慎重に…。煮詰めの釜から完熟果実の甘い香りが立ち上ります。
この果汁液を箱に入れて固めると、”生飴”ができあがります。

飴切り ー 熟練の手仕事で繊細な生飴を切る

みすゞ飴の飴切り。ゼリー状の生飴を真っ直ぐ切るのは至難の業

大きな型で固められた”生飴”を、専用の包丁で切り分けて、みすゞ飴の形に整えます。
寡黙な職人2人が、飴切り作業を淡々と続けていました。

ゼリー状の生飴を真っ直ぐ切るのは至難の業。一見地味な工程ですが、熟練の職人技が光ります。

飴巻き ー 0.02mmのオブラートを巻く職人技

完全手作りみすゞ飴の真骨頂。0.02mmの薄さのオブラートを職人が自在に扱う

最後に、切り分けた”生飴”に、オブラートを巻きつけていきます。

0.02mmの薄さのオブラートを職人が自在に扱うこの工程。他では類を見ない屈指の伝統技です。
黙々とオブラートを巻く工房には独特の空気が流れ、時が止まったような感覚を覚えました。

これを乾燥させると、「みすゞ飴」が完成します。

 

天然の甘み、きらめく季節の果実

みすゞ飴の「みすゞ」は、信濃の国(長野県の旧名:しなののくに)にかかる枕詞「みすゞかる」に由来しています。「篠竹(すずたけ:ササの一種)を狩る」という意味で、万葉の時代から詠み継がれてきた、信濃の自然や風土を象徴する言葉です。

いかにも長野県を代表する商品名ということが分かりますよね。古風な美しい響きです。

みすゞ飴の定番は6つのお味。「あんず」「もも」「ぶどう」「りんご」「三宝柑」「うめ」。

無着色・無香料。余計なものは何も足さない潔さ。
高品質な果物が使用され、天然果実そのままの甘みが封じ込められています。

定番6つの味に加え「いちご」の入った「みすゞ飴角袋 苺入」もありますし、3月頃には期間限定で「弓削瓢柑(ゆげひょうかん)」味も仲間入りします。

 

“おいしい”に誠実な人が惹かれる、それが「みすゞ飴」

全国の銘品を探しているOTEMOTO。ある日デスクに一袋の「みすゞ飴」が置いてあり、ロシアン佐藤が一粒ぱくり。

「すごく美味しいね。なつかしい果物の味がする。どこのお菓子?」── これがロシアン佐藤と「みすゞ飴」の出会いでした。

2024年冬、次は2025年夏と、何度も飯島商店さんを訪ね、社風に触れるたびに、私たちは「みすゞ飴」がどんどん好きになっていきました。

みすゞ飴の飯島商店を訪問したロシアン佐藤(長野県上田市)

「みすゞ飴」に派手さはないけれど、“また食べたい”と思う美味しさがあります。

この味を、まだ知らない人へ、そして次の世代へ届けたい。

この想いから、OTEMOTOは自分たちらしく「みすゞ飴」を紐解き、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

古くて、新しい。「人の手」がつなぐ信州・上田の手づくりみすゞ飴

100年を超えて愛される、信州・上田の果実菓子「みすゞ飴」。美味しさの理由は、飯島商店こだわりの手づくり製法にありました。
一口頬張れば、完熟果実の甘みが口の中に広がり、ほっこり優しい気持ちに。

11月13日(木)より、OTEMOTOストア限定デザインを添えて「みすゞ飴」をお届けします。

100年の時を経て、新しい形で動き出す「みすゞ飴」。

この特別な味わいを、ぜひあなたに体験していただきたいです。

「人の手」がつなぐ信州・上田の手づくりみすゞ飴